電話予約したのは、1ヶ月前。
俺が指定した曜日では、1ヶ月先まで予約でいっぱいとのこと、我慢して1ヶ月待ち、やっと先日訪れることができた。
しかし、寿司屋って、思いついた時にサッと喰いにいく、みたいなノリがほしいところだが。。。
この店は大人気ということで、まーしょうがない。
しんしんと雨が降りそそぐ昼。
大井町線の上野毛から徒歩10分強と、好立地とは言い難いところに店はある。
12時少し前に着き、カウンターに座る。全10席かな、そのうち9席がすでに埋まった状態で大将の出番を待ち構える。
少しすると大将が登場、ちょっとしたショーが始まる感じ、きっと大将自身も、そんな自分を楽しんでいるはずだ。
丸坊主の大将は、ちょっとコワモテ。斯く言う俺もどちらかというとコワモテだが、大将には到底勝てない、と感じた。
それは、まー、どうでもいい話だ。
おまかせでいただく。
うまい。
他の店とどこが違うか?違いはたくさんあると思うが、俺が感じたのは徹底した素材へのこだわりだと思う。
松輪の〆サバ、余市の初物のブリ、大間の240kgのマグロ、みたいな感じで必ず産地名が添えられて出てくる。
まー、どれもこれもまずいはずがない。
少し炙った岩手産のマツタケをシャリの上に乗せ、炙った大トロで包んだ、少し創作系の握りもでてきた。
ちょっとコテコテだが、うまかったなー。
会話のテンポも良い。これは「鮨処 しみづ」と同様、新進気鋭な若い大将だからこそ、といった感じだろう。
ただ、10人の客を一人で相手するため、1時間半強の時間が掛かってしまった。ま、お酒を飲みながらゆっくり、という考え方であれば別に苦にならないだろうが。
内装は小奇麗で白木のカウンターなど、すっきりとした印象を与える。
大将の感性も考慮すると、ここはデートでも使えると思った。
期待が大きいと肩透かしを喰らうことが多い、だが、この店はそれを裏切らなかった。
また訪れたい店だ。